500m美術館vol.37
第9回500m美術館賞入選展
会期|2022年2月12日(土)~4月13日(水)
会場|札幌大通地下ギャラリー500m美術館
札幌市中央区大通西1丁目~大通東2丁目
(地下鉄大通駅と地下鉄東西線バスセンター前駅間の地下コンコース)
時間|7:30~22:00
主催|札幌市
企画運営|CAI現代芸術研究所/CAI03(有限会社クンスト)、一般社団法人PROJECTA
入選作家
kugenuma(キオ・グリフィス+港千尋)
木村 直
白川深紅
朴炫貞 [パク ヒョンジョン]
審査員
ゲスト審査員
荒木夏実(キュレーター・東京藝術大学准教授)
審査委員長
三橋 純予 (北海道教育大学岩見沢校美術文化専攻教授)
審査員
吉崎 元章(本郷新記念札幌彫刻美術館館長)
500m美術館では現代アートの作品プランおよび企画プランのコンペティション「第9回 500m美術館賞」を実施し、4組のアーティストが入選。2月12日から4組の入選者による展示を開催。実際の作品展示による審査でグランプリを決定し、500m美術館ホームページにて2月14日に発表します。
作家プロフィール
kugenuma(キオ・グリフィス+港千尋)
2016 年より活動を開始。ひとつの素材をもとにそれらを育む素質の多様性、セミオティクスの仕掛け、展開の限界値を探りながら呼応制作を方法論としている。インスタレーション、zineの制作、パフォーマンスなど表現方法は幅広い。代表作に夏至に向かって延びゆく日没時間をタペストリーの解かれた糸で測定表現した「vyakya」(2016)、実在の人物を素材とした「life of bryan」(2019)などがある。
木村直
1998年生まれ、埼玉県在住。
東京藝術大学 美術研究科 先端芸術表現専攻 修士課程 在籍
「国立ハンセン病療養所の記録と継承」と「見ない暴力」「見る暴力」を主軸に、写真・映像・インスタレーションを用いて制作を行う。母が大学生の頃、国立療養所沖縄愛楽園(ハンセン病療養所)に行ったことがきっかけで、2 歳ごろから両親に連れられて、国立療養所沖縄愛楽園に訪れる。 主な展覧会に2021年「ATLAS展-2021-」(東京藝術大学食堂ギャラリー/茨城)、2020年個展「2019年度東京造形大学卒業研究・卒業展 記録と継承 沖縄愛楽園と宮古南静園」(沖縄愛楽園交流会館/沖縄)など
白川深紅
1998年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科在籍。
作品制作・展示行為を「身体の拡張」と捉え、次々と建ち顕れる境界を紡ぐ有機的な表現を探求している。昨今は、生まれた時から表現の場であったデジタル世界では表現しきれない重さや感触、存在感を求めて日本美術史の文脈を踏まえつつ素材研究に取り組んでいる。祖父の遺骨を砕き作品にした絵画『ストゥーパ』に端を発する人類遺骨画材化計画や、朽ちることを前提にデザインした恵比寿駅ガード下壁画制作など多領域にわたり活動中。
朴炫貞 [パク ヒョンジョン]
1984年生まれ、札幌市在住。韓国芸術総合大学および武蔵野美術大学大学院で学ぶ。博士(造形)。北海道大学 CoSTEPでアートを通した科学技術コミュニケーションの実践研究として、企画運営および作品制作を行う。言葉の間、生と死の間、時間の間、国の間、科学とアートなど、様々な境界におけるモノコトを様々な手法で記録することに関心を寄せる。記録のなかで見えてくる、普通が特別になる瞬間を集めて、記憶の空間として体験する作品を目指している。現在大学の古い温室をフィールドに「アノオンシツ」プロジェクト(2020~)を進行中。