札幌大通地下ギャラリー 500m美術館

第4回札幌500m美術館賞

Award

500m 美術館では、2015 年度も現代アートの作品プランおよび企画プランのコンペティション「第4回 札幌500m美術館賞」を実施します。今年度より募集内容が大きく変わります。500m美術館のガラスケース(幅12,000mm×高さ2,000mm×奥行650mm)4基、全長48mの作品展示プランを募集。アーティストの個展、キュレーターによる企画展、作家同士のグループ展など、ガラスケース4基の空間を生かしたプランの中からまずは2つを選考し、「500m美術館賞グランプリ展」として展示します。そしてその実作品を審査した上で、最終的にグランプリと準グランプリを決定します。多くの応募をお待ちしております。


■ゲスト審査員
遠藤 水城(キュレーター・HAPSディレクター)

■審査員
岩﨑 直人(札幌芸術の森美術館学芸係長)
北村 清彦(北海道大学大学院文学研究科芸術学講座教授)
佐藤 幸宏(北海道立近代美術館学芸部長)
三橋 純予(北海道教育大学岩見沢校美術文化専攻教授)

応募方法

応募方法・応募要項等に関する詳細につきましては、下記リンクよりダウンロードしてください。


応募先・お問合せ

有限会社クンスト(担当:佐野)

メールでの応募・お問合せ ※原則メールで応募してください。やむをえない場合は郵送も可。
※必ず応募要項をよくご確認の上、ご応募ください。

グランプリ

高田 洋三

現実の風景をドキュメントとして撮影しながら、絵画的であり、どこか非現実的な光景を作り出す。写真がつくる虚構の世界から、人間がつくりだす世界と、そこにある私たちの日常のリアリティについて観察しているような、アイロニーとユーモアを交えた視点をもっている。主な展覧会として、札幌国際芸術祭2014、Proto Landscape(2013 CAI02, 札幌)など。

主な個展
2014 Camouflage(M2 gallery, 東京)
2013 Proto Landscape(CAI02, 札幌)
2008 箱の島(古書一路, 東京)
2004 Simscape(Uplink Gallery, 東京)
2003 Windscape(Gallery Point, 東京)
2001 Void(Studio Big Art, 東京)
1999 Fragile(Oregon Moon Gallery, 東京)

主なグループ展
2014 札幌国際芸術祭 2014(500m美術館, 札幌)
2013 くうちゅう美術館(名古屋テレビ塔, 名古屋)
2009 Spheres (Joseph Gross Gallery, Arizona, USA)
2003 写真 2003(茨城県つくば美術館, つくば)

受賞歴
2013 Tokyo International Photo Competition 2013 入選

助成金
2008-2009 文化庁新進芸術家海外留学制度を受けアメリカに滞在

山崎 阿弥

声のアーティスト、映像・造形作家
声で空間の陰影を感得し造形作品やパフォーマンスによってその濃淡を引き出す/失わせることを試みる。生西康典『火影に夢を見る』、灰野敬二、坂田明、外山明、飴屋法水、鈴木昭男らとのデュオ、伊勢神宮での歌唱、中山晃子、ドローイングアンドマニュアルら映像作家との共作、沢口真生とのサラウンド制作など分野を亘る。「世界はどのように出来ているのか?」という問いを持ち、作品をその問いへの “アクション”と位置づける。

主なグループ展
2016 「亡霊(仮称)」瑞雲庵(京都)
2014 「Tokyo Experimental Festival vol.9」トーキョーワンダーサイト本郷 奨励賞受賞(東京)
2013 「Exchange-種を植える」青森公立大学国際芸術センター青森(青森)

主なパフォーマンス、パフォーマンス/インスタレーション
2015 「山口小夜子 未来を着る人」生西康典・掛川康典作品への出演, 東京都現代美術館
2014 「あわいの静まり」w. 飴屋法水, 生西康典演出, Lady Jane, 東京
2012 「yes, me」YES Theater, 難民キャンプ, パレスチナ

その他(リサーチ・プロジェクト)
2013 Tokyo International Photo Competition 2013 入選

助成金
2014-2016 「旅するリサーチ・ラボラトリー –フィールドワークと表現–」
企画・監修:mamoru、下道基行 主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室

企画・作品に関する
お問い合わせ

有限会社クンスト(担当:佐野)

メールでのお問合せ

入選

該当者なし

選評

北村 清彦

第4回札幌500m美術館賞 審査委員長

4回目を迎えた「500m美術館賞」は今年度、33組の応募者があり、例年に比べ大幅な増加となりました。その理由としては、まず全部で8基あるガラスケースの使用を4基にして2組に実際に展示をしてもらい、そこからグランプリを選考するという形に審査方法を変更したこと、また第2次審査にスカイプを用いて、札幌にまでプレゼンテーションに来ることが難しい遠方の応募者に配慮したこと、あるいはゲスト審査員に遠藤水城さんをお迎えしたことなど、が考えられます。そして単に数が多かったというだけでなく、質的にも高い水準にあるものが多く、第2次審査には8組もが残りました。第2次審査ではプレゼンテーションの時間が短かったため、作品のコンセプトや実際の設置の問題点など、作家の側からは説明し切れなかった部分もあったかもしれませんが、質疑応答などを通じて、各応募者の考え方や作品の方向性については審査員の間で十分に共有することができたので、その点はご理解ください。その上で、良く練り上げられた提案なのか、実現する上で困難はないのか、そして何よりも500m美術館に相応しい作品なのか、などの観点から審査した結果、高田洋三さんの《CAMOFLAGE》と山崎阿弥さんの《都肢、耳が瞬くときの》の2作品を選出し、来る1月30日開幕の「第4回札幌500m美術館賞グランプリ展」において最終のグランプリ賞を決することとなりましたので、ご報告いたします。
お二人の作品にもまだそれぞれ課題は残っており、実現に向けてそれらを克服していただきたいと思います。また今回は残念ながら選ばれなかった6組の作品にも、それを支持する声は多々あったことも申し添えておきます。ご応募いただいたすべての方に感謝いたしますとともに、是非次回に向けてチャレンジされますよう期待しております。