展覧会情報
Exhibition
500m美術館 Vol.16
早川祐太×高石晃×加納俊輔[三つの体、約百八十兆の細胞]
2015年9月26日(土)~2016年1月22日(金)
「三つの体、約百八十兆の細胞」
例えば、鉛筆を鉛筆と決めるのは誰だろう?
紙に文字を書くときには、まさに鉛筆なのだろうし、時に鉛筆はテストの時に転がし運を任せるくじにもなる。
唇をとがらせ鼻のあいだに挟んでいる時、その存在は一体何なのか?
大切な人から貰った鉛筆は、その他の鉛筆と同じなのだろうか?
国内外で注目される気鋭の若手作家3名による「三つの体、約百八十兆の細胞」展は、彫刻家 早川祐太、画家 高石晃、写真家 加納俊輔の3名の完成した作品だけではなく、彫刻家による絵画的なアプローチや、絵画の写真的表現、立体的な写真など、それぞれの作品に(共同制作に近い手法として)他の2作家の手が加わった作品が展示されるため、その構造は複雑だが新鮮な驚きを伴う。3名が対話と制作を重ねた展示は、作家ごとに分類せず、作品とそれ以外も等価に配置され共存している。
アトリエそのものが地下空間に移設されたかのような、制作途中のもの、作品未満のもの、制作過程の映像、作品を運ぶ木箱など、思考と制作のプロセスも展示される。
地下空間に晴れやかに現れる美しく緊張感のある展示空間を眺めていると、どこまでが彫刻で、どこからが絵画で、なにが写真か、またどれが誰の作品なのか、一瞥しただけでは判別できない奥深さを感じるとともに、確かな造形性と冴え渡る色彩感覚が道行く足どりを軽やかにしてくれる。
目の前にあるその存在を、決めるのは誰だろう。
他ならない私達の細胞であろう。
開催概要
- 時間:
- 7:30~22:00
(最終日は17:00まで)
- 会場:
- 札幌大通地下ギャラリー
500m美術館
- 住所:
- 札幌市中央区大通西1丁目〜東2丁目(札幌地下鉄大通駅~バスセンター前駅間 地下コンコース内)
- 主催:
- 札幌市
Event
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トークイベント:早川祐太×高石晃×加納俊輔[三つの体、約百八十兆の細胞]
日時:9月23日(水)19:00〜20:30
会場:CAI02 札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2