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岡部昌生「土の記憶」公開制作のご案内
2014年1月14日
2月1日から、500m美術館vol.10として、社会人や学生などの市民ボランティアで結成された500m美術館のアートマネジメントチーム、500メータ―ズによるプロジェクト001として「Re:送っていただけませんか?」展を開催します。同展に出展される美術家岡部昌生氏による作品「土の記憶」の公開制作を、1月19日(日)に札幌大谷大学にて行ないます。
是非、ご参加下さい。
開催概要
日時 2014年1月19日(日) 13:00~18:00
会場 札幌大谷大学 北棟2階 美術実技多目的室
札幌市東区北16条東9丁目1番1号
タイムスケジュール
12:45~ 一般参加者入場開始
13:00~14:00 ガイダンス
14:00~15:30 制作
15:30~18:00 ラウンドテーブル
18:00 終了、一般参加者退場
■岡部昌生「土の記憶」シリーズとは・・・
「土の記憶」は現地で採集された土を水とボンドに溶かし、紙に流し込むことによって制作される作品です。
水で流され、細かな粒子があらわにされることにより、その土が持つ長い長い時の流れや、その土地の生命や人間の営みの”記憶”を表出させ、鑑賞する人々に想起させる作品シリーズです。
今回の公開制作では、500メーターズが採集した札幌市内4か所、室蘭市内1か所のほかに、岡部さんが今まで採集してきた青森や広島の土を使用して10~15点の作品を制作します。
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■展覧会「Re:送っていただけませんか?」について
500m美術館vol.10
500メータ―ズプロジェクト001「Re:送っていただけませんか?」
500m美術館の設置場所は、地下鉄の駅と駅を結ぶ地下コンコースにあり、沢山の人々が通勤、通学、あるいはどこか目的地へ向かうために日々往来を繰り返しています。この何気ない“移動”の中で、人々は絶え間なく変化しているのではないか?と私たちは考えました。目的地だけでなく歩行中や地下鉄の移動中でさえも、新たな出来事や発見との出会いが私たちを待っています。そしてそれらの刺激は意識を変化させ、私たちを日々新しい自分へと更新させてゆくのだと思います。
本企画展は、アーティストの方々から作品素材(またはモチーフ)として指定された「北海道で手に入るもの」を500メーターズが調達し、アーティストの方々にはそれを基に作品として制作し、出品していただこうというものです。
500メーターズから送られる「北海道で手に入るもの」が、アーティストの世界観やアイデア、技術などを通して作品として送り返されることは、日々移動を通し変化してゆく存在である私たちの姿に重なると共に、既存のものへの「見方が変わる」「別の価値が発見できる」といった新たな解釈・感動を生み出す機会となるのではないかと考えます。
日頃見慣れたものが移動を通して新しい形に変化する。寒さのつらい冬の道すがら、それは私たちの心をそっと引き留めて、新しいもの・自分と出会うための背中を押すと共に、一人一人に様々な気付きを与えてくれることでしょう。
■500メーターズとは?
私たち500メーターズは、社会人や学生などの市民ボランティアで結成された500m美術館のアートマネジメントチームです。
活動の中心は、500m美術館で開催される展覧会の搬入・搬出のお手伝いと、年に一度500メーターズによる展覧会を企画することです。大学教授、学芸員、アーティストなど第一線で活躍しているアート関係者をお招きし、展覧会の企画立案や運営方法などについてのレクチャーを受けながら、企画展へ向けての勉強や会議を行っています。